されどインターネット、されどゲーム…
MMORPGと呼ばれるオンラインゲームの世界では、現実世界と同じように人々が行き交い、会話が溢れ、そこに住まい、リアルタイムで時が流れている。
外部のツールを使わない限り 本当の声も、名前も、顔も知りえないが、それ以外はほとんど現実と変わらないコミュニティーがそこには存在する。
これは あるうさチャン ことAruto Usavichが、オンラインゲーム「FF14」の世界で愛や友情、そして希望を追い求める壮大なる物語。
・・・になるかもしれないし、ならないかもしれない冒険の記録である。
ーときは西暦2017年6月18日

惑星ハイデリンの導きにより、神々に愛されし地 “エオルゼア” にひとりのヒカセンが降り立った。
彼女の名前はAruto Usavich。

のちに”誤爆女王“”脳筋床ペロ殴りヒーラー“”目隠し半裸ボム踊り姉さん“など…不名誉な称号を欲しいがままにすることとなる、幻術士のたまごだ。
みんなからは あるとさん、あるうさチャン などと呼ばれている。
念のため補足しておくと ヒカセンとは”光の戦士”のことであり、某有名ユーチューバーとはなんら関係はない。

馬車に揺られて はじまりの街、森の都「グリダニア」に辿り着いた あるうさチャン。

彼女はこれから始まる冒険の日々に胸を躍らせていた。

さすがは森の都。
自然溢れる美しい街だ。
右も左も分からないまま、あるうさチャン はカーラインカフェのミューヌを訪ねた。

このミューヌという男。
端整な顔立ちでスレンダーなエレゼン族だが、イマイチわたしの趣味に合わない…
しかしそれは仕方がない。
余談だが、私はこの物語を綴っている今この瞬間まで気付かなかった。

ミューヌが女だということに…!!!
この容姿で僕っ子とは…。
きっと「MMOの世界ではキャラクターとプレイヤーの性別が一致していないことがよくあるよ、見た目で判断しちゃダメ!」と教えてくれていたのだね(真相は不明)。
話を戻して、ここはこの人の言う通りクエストを進めてみよう。

言われるがままにグリダニアの街を奔走し、エーテライトと呼ばれる転送装置に触れる。
このエーテライトはエオルゼア各地にあるのだが、一度触れたエーテライトは拠点となり、デジョンやテレポといった転送アクション(ワープ)が使えるようになるという仕組みだ。

このあと都市内すべてのエーテライトを解放するために街中を走り回るのだが、ゲーム音痴なわたしは画面上にマップが表示されていることに気付かず、同じ道を何度も行ったり来たりすることになった…
まぁ、その・・・いわゆる迷い子である。。

(なんと、画面右上に常にマップが出ていたのね・・・)

(さらに大きいマップも開けるし、ご親切にエーテライトの場所まで出てるじゃない・・・ここまでの苦労はいったい‥‥)
おそらく他のヒカセンの5倍くらい苦労しながらもクエストを熟していく あるうさチャン。
前途多難だ。。
程なくして、導かれるがままに はじめてのフィールド戦闘を経験することになった。
これがまた難しい。
移動が…カニの歩き方しかできない…

逃げたいのに逃げられない…

ちんだ…(死んだ)。
こういう時は確か…
通りかかったプレイヤーが助けてくれて、そこから仲良くなって一緒に冒険する…的なスペシャルクエストが発生するって!
どこかで聞いたぞ…!!?
ここから あるうさチャン の運命の歯車が大きく回り始める
…ことはなかった。。
現実はそんなに甘くない。

ここは優遇鯖になる以前の過疎鯖アスラ村である。
低レベル帯のフィールドで他のプレイヤーとすれ違う事なんてほとんどなかった。
あるうさチャンは習得したばかりのデジョンを使うより先に、ひとり寂しく息絶え、そしてホームポイントへと強制送還されることになった。

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