初心者支援について思うこと

先日、FCティアラのクラフト部を担ってくれているシェム子が自身のツイッターで、とあるツイートをしていました。

それは私にとって、私だけにとって、とても大きな意味を持つものでした。

今回はそんなお話をしたいと思います。

 


シェム子との出会いは以前に在籍していたFCでした。

私が当時お世話になっていたFCに、初心者のシェム子が加入してきました。

FFを始めるまではドラクエ10のガチ勢をしていたと聞いて「どうせすぐにドラクエに戻っちゃうんだろうな」と、そのときの私は思っていました。

同時に、このゲームの楽しさを少しでも多く実感してもらって、長く一緒にプレイしたいと思いました。

しかしそれまで初心者を受け入れた経験が決して多くはないFCだったので、距離感のはかり方はあまり上手くなく、数名のメンバーでちょくちょく情報交換していました。

 

 

程なくしてドラクエの新パッチリリースが発表され、「それまでにキリの良いところまでFFを進める!」と意気込むシェム子。

昼夜問わず、ものすごい勢いでメインクエストを進めていました。

私も、他のFCメンバーも、そんなにハイペースで進めたら燃え尽き症候群ですぐにインしなくなっちゃうんじゃないか…と本気で心配したものです。

 

 

そうして迎えたドラクエ新パッチ。

「最新コンテンツまで終わらせて戻ってくる」と言い残して、シェム子はドラクエの世界に帰っていきました。

 

 

数日後、いつも通り私がFFにインすると、そこにはシェム子がいました。

その間わずか2~3日程度だったと思います。

 

そして第一声が「あると~、行きたいIDがあるんだけど聞きたい?」でした。

たった数日でドラクエでやりたかったことを終わらせ、さらに私の知らないうちにFFのメインもガンガン進めて初見IDをストックしていたことに仰天しました。

それから毎日、わたしがログインすると挨拶も早々に「今日のIDリスト聞きたい?」FCチャットに流れてくるのが日常になっていきました。

私はそのたびに、初見さんにも嫌な顔せず一緒に楽しんでくれそうな選りすぐりのフレンドを集めて、時にはみんなで床を舐めながら遊びました。

気付けばシェム子は、開始から1ヶ月で当時の最新パッチ紅蓮4.1までクリアしていました。

実はこれが、私にとっての “初心者支援” の考え方が確立した瞬間でした。

私の思う初心者支援に対する考え方:
「なんでもあげる」(装備をあげる/敵を倒してあげるetc…)ことが支援ではないと考えています。進行度の近い仲間がいること、気軽に相談できる先輩がいること、それだけで不安は和らぐものです。

 

そもそも私は初心者支援という言葉があまり好きではありません。

 

なぜかと言うと、人は勝手に育っていくものだと思っているからです。

もちろんゲームのシステム的なことや、先輩プレイヤーだからこそ分かることをアドバイスしてあげるなど、一緒にゲームを楽しむ上で必要なサポートは良いことだと思います。

でも、なんの苦労もせずに手に入れたものの価値は低く、場合によってはゲームの楽しみを奪うことにもなりかねません。

だから私は同じ歩幅で、一緒にプレイする時間を楽しむことが何よりも大切だと考えています。

 

あとになってシェム子本人から聞いた話なのですが、「鳥マウントや、スカラのキャス胴が欲しくて一緒に周回してほしいと言った時に、イヤな顔せずに連れていってくれたことが嬉しかった」と言っていました。

みんなからは「私はもう持ってるから ついていけないけど頑張ってね」と断られていたと。

もちろん私にも自分のやりたいことを優先したい時や、やらなきゃいけない事だってあるし、さすがに毎回は望みを叶えてあげられません。

でもそれでいいんだと思います。

だって一緒に楽しむことが目的なんだから。

何かをしてあげてる と上から目線になった途端に、初心者支援は押し売りになります。

私がFFで出会った人の中にも、この押し売りをして自滅していった人が何人かいます。

「一緒に遊びたいときに、一緒になって楽しむ!」

それだけで充分だと思うんです。

 

 

そんな風に思わせてくれたシェム子のツイートがこれです。


私はいい装備をあげたり、出荷してあげたりはしていないけど、ただ一緒に楽しく遊んでただけだけど、気持ちは伝わっていたのかな…と純粋に嬉しかった。

これがひとつの答えだと思うのです。


初心者向け雑談LSも運営しているのでよかったらどうぞ。

募集記事(ロドスト)


P.S.

シェム子は「あの時の恩返し」と言って、いろいろ私によくしようとしてくれるけど、すでにそれ以上のものをたくさん貰ってるよ?

いつも一緒に遊んでくれてありがとう。

いつもFCのみんなを気にかけてくれてありがとう。

もっと私を頼ってくれていいし、私も頼りにしてるよ!

なにごとも無理し過ぎずに!

これからもよろしくお願いします。











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